Workers' Alpine Club of Mishima

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豪雪の雪山 白毛門

水上温泉街に入ると、沿道の家々では屋根の雪下ろしに余念がない。土合駅に車を止め、待合室を借りて、登山支度をする。そして、ベースキャンプ地、土合橋駐車場まで二往復して、荷揚げする。駐車場は辺り一面の白銀で積雪2〜3cmはあったと思う。

設営風景

全員で幕営地の雪固めをして、ジャンボテントを二張を張った。小雪が舞い散る中、リーダーと雪山のベテランの計四名は明朝のルート作りに出掛けた。残った五名はテント周囲に雪のブロックを積み上げ、暴風対策に備え、また、テントの入口に靴に付着する雪落としの溝を掘ったりして帰りをまった。全員がひとつのテントに入り、夕食をとる。テント内は暖かく夜遅くまで話は尽きなかった。

鉄橋を渡る

起床三時、朝食が済むと、ワカンジキを履き、ヘッドランプを点けて、四時五十分にテント場を出る。南側中腹の谷川天神スキー場の照明がいやに明るい。昨夜の雪でトレースは薄れ、真っ白な雪原が広がる。雪の積み上がった鉄橋を渡ると、すぐに急登になる。

急登をいく

夜も明ける頃には樹林もまばらになり、トレースは殆ど消え、真っ白な雪陵がどこまでも続くようになる。晴れ、無風、雪質は軽くサラサラして気持ちが良い。樹林の合間から谷川岳が見えるようになる。次第に雪も深くなり、膝くらいのラッセルが続く頃、後方から2パーティが追いついてきた。すぐに縦列ができ、ここで、次のパーティに先頭を譲る。

雪陵をいく

川崎の若いパーティは体力があって、よく頑張っていた。次の女性の多いパーティはすぐにギブアップ。先頭は再び我々のパーティに戻る。東側に大きな雪庇が突き出していた。

リーダーの力強いラッセル

急斜面の登りになると、胸まで雪がせまりラッセルも更に厳しくなる。リーダーはピッケルで前の雪を払い全身を使ってワカンを蹴り込んで進んで行く。その力強いラッセルに感心する。先頭は順次交代しながら、ラッセルはどこまでも続いた。

展望

視界は開け、谷川岳が間近に迫る素晴らしい展望が続く。

記念写真

松ノ木沢の頭まであと少しのところで時間超過のため、戻ることになった。下山はワカンジキを外し、樹林帯をいっきに下った。ラッセルは疲れるがトレースのない真っ白な雪陵にトレースしていく、達成感は最高の思い出になった。


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