谷川岳西黒尾根
快晴無風。西黒尾根下部は南斜面から取り付いてしまい、急登の雪面と藪に苦労し尾根に出ると残雪と岩場が交互に現れ、女性はアイゼンを着けたり外したりする。
ラクダの背の岩場や急斜面の雪壁では高度感に緊張。
クレバスやいまにも落ちそうなスノーブリッヂ、谷で発生するブロック雪崩も緊張感を高める。
山頂は360度の展望。「まるで夢を見ているよう」とは女性メンバーの感想。
こんなルートに自分が登れたなんて信じられない、と。山頂で30分の休憩を取り、パーティーを分ける。
女性は天神尾根からロープウェイで下り、男性は登った西黒尾根を下降する。
気温が高く、雪が腐っており、岩場もあるのでアイゼンは着けず、急斜面を慎重に下った。
16年前、剱岳で柳下紀之君が滑落死した時刻12:20に休憩し、黙祷を捧げた。あとで聞いたところ、天神尾根を下った女性たちも黙祷をしたとのこと。17回忌。
全員が西黒尾根を登ることができ、大きな達成感を味わった。西黒尾根では数パーティーに出会ったが、昨今どこにも出没する「オバサンハイカー」は見られなかった、自分たち以外は・・・とは参加女性メンバーの統一見解。