御嶽山(3067m)
山頂が一瞬姿を現した。ロープウェイの始発の7時を待つ登山者や、信仰の山らしく白装束の信者で賑っていた。
山頂までは風雪に耐えぬいた石碑と鳥居が続き、改めて古来から信仰登山の一大メッカだと実感した。
雪渓の残る二の池を見下ろす。ここまで下りて心地よい雪渓を抜ける涼風のなかで大休止にした。
登山道沿いの林床にはカラマツソウやゴゼンタチバナが見頃であった。二の池に下りて、チングルマの大群落に出会った
。高度を上げると、近年まで活動が頻繁だったような山岳らしくオンタデだけが砂礫地にあった。紫のチシマギキョウは目を引いた。
タカネツメクサも咲いていた。高嶺に咲く花々を心ゆくまで鑑賞できた名峰御嶽登山だった。