丹沢 地蔵尾根
なぜか丹沢の主稜と言うと、塔ヶ岳から北に延び、主峰蛭ヶ岳から西に向きを変えて檜洞丸に向かうが、主脈と言うと北に延び、姫次で北尾根に繋がる。その途中に地蔵平らがあります。蛭ヶ岳から一気に下った後に広がる小高い穏やかな頂だが、チョット面白い尾根を持っていました。
前回の山行で主稜を縦走したので、主脈のほうも行ってみたくなりました。神の川からこの尾根を登り、北尾根を戻れば、袖平山を登るのにちょうど良い周回コースができます。
ただし丹沢には珍しく、岩場を持つ難コースでした。一般ハイカーにはお勧めできないし、下りに使うのも快適とは言えないでしょう。私の印象では濡れない沢登りとでも言ったところでしょうか。夏場に沢を楽しんでいる人に積雪期のルートとしておすすめのコースです。
神の川ヒュツテから地蔵平ら
犬越路林道が神の川から離れ大きくカーブするところに地蔵平ら・蛭ヶ岳の標識が有る。
河原に降りて本流沿いをしばらく河原歩きし、適当に対岸に渡り枝沢を一つ越えると直ぐに地蔵尾根の末端が有ります。虎ロープが張られているので直ぐに判るでしょうが、いきなりクライミングから始まります。
クライミングが終わると急勾配の尾根が続きますが、所々にロープが設置してあり、ルートファインディングは心配いりません。
急勾配が終わると、しばらくはノンビリハイキングを楽しめますが、この錆び付いた剣の手前からまた岩が出てきます。尾根の歴史を思い起こしてくれるこの剣の先は、刃渡りです。人里離れた小さな枝尾根にどんな歴史が有るのか、興味が沸きます。
小規模ですがその次はカニの横ばい。どこかで聴いたような名所が出てきて面白い尾根歩きが楽しめました。
5峰の標識を見つけて、タコの松なんて木が有ればもう地蔵平らです。
5峰からは神の川と犬越路林道がよく見えます。ヘアピンカーブが河原への降り口です。
地蔵平らから袖平山
地蔵平らの日だまりは所々地面も顔を出していました。お弁当はここまで我慢した方が良いかな?
しばらく北に進むと縦走路のトレースに合流できた。
東海自然歩道はなぜかほんの少し袖平山の頂上をトラバースしているので、チョッとピストンが必要。