Workers' Alpine Club of Mishima

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夏山ハイク 雪倉岳・朝日岳

雪倉岳から旭岳〜清水岳を望む

梅雨の明けた8月初め、お花畑は咲き乱れ予想以上に花の種類が多く何度も足が止まる。一面に広がる多彩な花々は何処までも続き、雪田や雪渓の残る山々と真っ青な空とのコントラストは実に素晴しかった。一方、天気が良すぎて、木陰もない強烈な炎天下での長い稜線歩きは大変きつかった。

白馬大池ハクサンコザクラ群落

8/4(金)快晴

朝10時過ぎ、蓮華温泉駐車場に近いところの車道脇の空地はどこも満車だ。とりあえずUターンするため、上の広い駐車場まで行く。と幸いにも1台分だけ空があり、ひと安心する。
登山の仕度ができると、天狗の庭へ向う。しばらく涼しい潅木の急登を行く。道脇にキヌガサソウが咲いている。天狗の庭に出ると展望は開け、目前に穏やかな雪倉岳、朝日岳を望む。周囲にはイブキジャコウソウ、シモツケなどが咲いていた。高度を上げると次第に色々な花が見られるようになった。
白馬大池の周辺はピンクに化したハクサンコザクラの大群落が見事だった。
白馬大池小屋は受付で長い列が出来るほど混みあい、部屋は2畳に3人の割当になった。梅雨明けの遅れもあってか、今が一番のピークのようだ。

小蓮華山手前で日の出を見る小蓮華山から白馬3山を望む 雪渓の横断雪倉岳山頂 雪倉岳から大池望む白馬水平道 朝日小屋周辺朝日小屋の夕日

8/5(土)快晴

今日は行動時間がかかるので朝食を摂らず、うっすら明るくなるころに出発する。小蓮華山手前の小高い丘に出たところで日の出を見る。登山者はまだ少ない。涼しいうちに登り始めたが、もう暑さを感じる。登山道脇には色とりどりのお花畑が続き、デジカメを出してシャターを頻繁に切る。たくさんの雪渓が残る白馬三山、旭岳、清水岳が横たわっている。
小蓮華山を越えたころから白馬岳方面からのハイカーが次第に多くなる。山岳ガイドの岩崎元郎さんが率いる20名ぐらいのツアーにも出会う。
三国境(長野、新潟、富山の県境)から雪倉岳へ向う。タカネマツムシソウ、ウルップソウ、コマクサなどが咲いている。鉢ヶ岳をトラバースする辺りのお花畑ではシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、タカネナデシコ、ウツボグサ、タカネバラ、ハクサンチドリなどが咲いて避難小屋、雪倉岳へと続いていた。雪倉岳山頂は360度の展望があり、白馬岳、旭岳、清水岳、遠方には劔岳の姿がある。
小桜ヶ原のお花畑を通り、白馬水平道分岐から水平道に入ると両脇にサンカヨウ、キヌガサソウが咲いている。この先の木道脇には湿原が広がり、一面にリュウキンカ、ミズバショウが咲いていた。
炎天下を長時間歩いて体温は上昇し疲れを感じはじめる。スタミナ切れか。風が吹くと涼しくて気持ちが良い。水は2?ぐらい飲んでいると思うが、水分補給はなお、こまめにとる。
疲れて朝日小屋に着く。日頃、飲まないビールが旨く感じた。部屋は8畳間に8人が入り、まだ入るという。人数が決まらないと布団がひけないので、夕食まで小屋の外を散策する。富山湾方面は薄雲がかかりはっきりしない。夕日ヶ原への木道は雪田の中へ消え、雪解けした後にハクサンコザクラが咲いていた。
朝日小屋の夕食はおかずの品数が多く内容もよく、ご飯も美味しい。しかし、食欲がなく揚げ物は残してしまった。食事を終え、今度は沈む夕日を見に外へ出る。夕日が沈む7時ごろまで明るい。富山市街に明りが灯ると富山港の海岸線がはっきり見えてきた。
部屋は幸いキャンセルがあって1畳1人に決まった。詰め込まれた部屋もあるようで内緒にとのこと。部屋は暑かったが疲れもあってか、ぐっすり寝てしまった。

朝日小屋前朝日岳山頂

8/6(日)快晴

朝食は4時半、手が込んだ煮物が主で美味しく残さず食べる。
5時に出発。朝日岳頂上の眺めは雄大で展望盤を見ながら360度の絶景を楽しむ。五輪の森へ向う。五輪尾根のぬかるんだ木道脇にも花々が多い。振り向くと、朝日岳がそそり立っていた。さらに、長い雪渓と滑りやすい木道を繰り返しながら花園三角点へ下る。お花畑はまだまだ続く。この先、カモシカ坂を下り白高地沢に出る。そして、仮設の橋を渡り、しばらくして瀬戸川の鉄橋を渡る。ここから登りに転じる。最後の力を出して蓮華温泉へ戻った。

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