Workers' Alpine Club of Mishima

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秋山合宿 平標山

秋山合宿は苗場山と平標山,仙ノ倉岳を計画。しかし雨と強風が吹き荒れる中、苗場山は中止に追い込まれ、何とか平標山,仙ノ倉岳に登れたが霧と強風のためほとんど景色を見ることが出来ない結果となってしまった。救いは下山途中で見ることが出来た美しい紅葉と温泉三昧であった。

1日目 和田小屋

ここにいれるのはなんだろう ここにいれるのはなんだろう

天気予報を見ると新潟県付近は天気が悪そう。しかし前線がどんどん動いているから明日は大丈夫だろうと勝手に判断して快晴の三島を出発。しかし新潟に近づくにつれ天気はどんどん悪くなり湯沢ICを降りる頃は雨が降っていた。道中、和田小屋から、「林道の橋が増水しているので車が通れないいかもしれない。来るなら自己責任で来てくれ」との連絡を受けていた。どうなることかと不安を抱えながら林道を走って行くと、和田小屋まで4キロくらいのところの橋が大雨の増水で溢れている。とても4WD車でも無理である。雨は激しく降ってきている。少し手前に狭い橋がありそこは渡ることができるので車を捨てて和田小屋まで歩くことにして歩き始めた。激しい雨と強風の中10分ほど歩いていると和田小屋の車が迎えにきてくれた。到着時刻を知らせていないのに見計らって来てくれた事に感謝、また感謝であった。おかげでほとんど濡れないで和田小屋に到着することができた。和田小屋は冬にスキー客が宿泊する施設でもありとても広くきれいであり、暖炉が赤々と燃えていた。ありがたい事にお風呂も完備されていて冷えた体を温めてくれた。お風呂に入りさっぱりとしたところで持参の酒、つまみを出しての宴会が延々と続いた。夕食は小屋自慢のキノコを中心としたボリュームたっぷりのおいしい料理を堪能することができた。これで6500円は安い。

2日目 ラフォーレ苗場と温泉三昧

一晩中嵐が吹き荒れた。風で小屋が揺れるほどの強風だった。朝のニュースで白馬岳や穂高岳の遭難のニュースを見た。昨日の雨は3000m級の山では猛烈な吹雪になったらしい。朝食もキノコを中心としたおいしい料理を出してくれた。とても食べきれないほどのボリュームである。きょうの行動を話し合う。せっかく来たのだから行けるとこまで行きたい、周りを散策して紅葉を楽しみたいな、こんな悪天候で登山すると疲労戸凍死の危険があるからやめたほうがいいなどの意見も出たが、小屋のスタッフの忠告「スキー場周辺の登山道はとても悪く歩ける状態ではない」が決めてとなり下山に決定した。和田小屋を出発する頃バスで到着した10数人のパーティが苗場山に向かって登山を開始していた。いくらツアー客を引き連れていたとしてもこんな悪天候の中登山するとは無謀登山としか言いようがないだろう。無事を祈るばかりである。和田小屋の車で送ってもらい林道の橋に到着。水量は昨日よりも減ってはいたがまだ水で溢れかえっていたがバスは通過できたらしい。林道を降りてくるにつれて天候は回復し下界は曇ってはいたが雨は止んでいた。今日の宿泊場所ラフォーレ苗場とはなかなか連絡が取れない状態が続いていた。普段はここに滞在していないらしい。やはり無人である。仕方がないので近くにある温泉に行くことにした。9:30分の開店と同時に入り込んだ。10枚つづりの回数券を買うと550円で1日いることができる。こちらもお値打ちである。施設は新しく、お湯は赤茶けていてとても快適な温泉であった。また朝から宴会の始まりである。酒を飲んだり、寝たり、風呂に何度も入ったり何をしに遠くまで来たのかわからない時間がゆっくりと過ぎていった。ようやくラフォーレ苗場と連絡が取れたのは14:00頃であった。ラフォーレ苗場と名乗っていても全国展開しているラフォーレとは何も関係は無いところであった。とにかく素泊まり3000円に何も文句は言えず風呂の疲れもあり早々と寝てしまった。

3日目 平標山、仙ノ倉岳

ここにいれるのはなんだろう ここにいれるのはなんだろう ここにいれるのはなんだろう ここにいれるのはなんだろう ここにいれるのはなんだろう

朝起きると星が見えていた。今日の好天に期待をしつつオーナーが入れてくれたおいしいコーヒーを頂いて出発した。天気は快晴である。しかし町営駐車場に駐車する頃、平標山の方面は厚い雲がかかっている。昨日、温泉の従業員の話していた言葉がよみがえる「この辺は他が晴れていても天気が悪いんだよ」。松手山までは樹林帯の中を進む。登山道は整備されていて登りやすい。標高が上がるにつれてガスがどんどん深くなってきた。風景はまったく見えない。松手山を通り越し尾根道に到着すると今度はガスとともに風が強くなってきた。地図には展望の良い尾根道と書いてあるが、展望のない強風の寒い登山道を黙々と登る。たまに霧の合間に太陽が顔を出すがすぐに深い霧に包まれてしまう。先頭を歩く山口さんが「あと1時間も歩けば快晴になる、もしならなかったら裸踊りをする」という約束には「それだけは勘弁してくれ」と冗談を言いつつ山頂に着く。 やはり霧に隠れ展望はなく、寒い。昼食を済ませ仙ノ倉に向かう。熊笹帯に広い登山道が続く稜線上は猛烈な風が吹き荒れていた。油断すると吹き飛ばされてしまそうになる。体感気温もぐんぐん下がり手がかじかみ鼻水が止まらなくなった。仙ノ倉山頂はゆったりと広いところであったが深い霧に阻まれまったくまれまったく展望はなかった。早々に平標山に引き返す。平標山はおおくの登山者で賑わっていた。この頃から霧が徐々に少なくなってきていた。下山ルートは上信越自然歩道経由である。少々下ると晴れてきた。下の方に平標山ノ家をはっきり見ることができるに周りの山々の美しい紅葉や草紅葉などが現れ今回の山行のハイライトとなった。これがなかったら絶望のうちに下山することになってしまったことだろう。このルートはよく整備され平標山へのメインルートとなっていてたくさんの登山者が登ってきていた。平標山ノ家は改築中であった。ヘリコプターが資材を運ぶ音が山々にに響く。雪が降る前に完成したいと言っていたがどうなることやら。平標山ノ家からの下山道は自然歩道と名づけられているように危険箇所は全くなくほとんどが丸太で土止めがされた整備された登山道で歩きやすい。下るにつれて紅葉は少なくなり林道に差し掛かる頃は紅葉は全く無くなってしまった。林道を車まで戻る頃には天候は回復し今まで霧で隠れていた山々がくっきりと姿を現していた。今日も昨日入った温泉で汗を流しさっぱりして帰宅した。

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