遭難対策訓練 富士山
遭難対策訓練を雪山の富士山二ツ塚付近で行なった。前日、富士山幕岩周辺の雪山ハイクに単独で行った会員から、「急斜面で滑落、足を骨折した」と8 日午後、携帯電話から連絡が入ったがその後連絡が途絶えた。との想定で訓練を開始した。
出発地は水ケ塚公園。スコップ、ザイル、無線機、シート等の救助装備を持って幕岩に向かう。会員12名参加。
幕岩からは、遭難者のトレースを見失わないように遭難者を捜索しながら登る。
森林限界を超えると風が強くなり見晴らしが良くなる。
ようやく、二ツ塚の下で遭難者を発見。足を骨折しているので、添え木の変わりに空気で膨らまして患部を固定する最新式の固定器を使う。
遭難者を搬出するには色々方法があるが、今回は背負い紐(テープ)を使った方法を試す。
人を背負うには立ち上がりが1人では困難で、複数の協力が必要だ。
雪がある場合は滑らせる方法は労力がかからない。シートに遭難者を包んで両側から確保して雪面を滑らす。
下りは代わる代わるに遭難者を背負う。雪に足を取られて足元がおぼつかなくなる。
最後は全国雪崩講習会に参加した会員による雪崩の講習会。急斜面の雪を掘り出して弱層を見つける方法や雪質から雪崩の予報をする方法を学んだ。