Workers' Alpine Club of Mishima

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笠蓋山

かさぶたやま

  • 標高 703m
  • 北緯 34度48分50秒
  • 東経 138度47分52秒
  • 1/25000地形図 仁科
  • 富士山の見える方向 北
写真

 民家の裏に町が整備した遊歩道があり、そこを入り口にして30分ほど登ると、工事中の林道に出た。林道工事の最先端は人がやっと歩ける測量路だが登山道はない。地形図には尾根にそって登山道がある。藪漕ぎを覚悟して林道中間点にもどる。

 鉄塔の巡視路から植林の急斜面を直上してなんとか尾根道を見つけた。行政界を示す見出し標があるが、ときどき主稜線が不明となる。地形図と磁石で方向を定めて宇久須への分岐と思われる場所を過ぎ、なおも西へ歩くと、左足元に林道が見える。一瞬焦った。1時間も苦労して登ったのに、さきほどの林道終点にも達していないのか、と。でも、さきほど歩いた林道とは何か違う・・・。ハタと気がついた。この林道工事は東側と西側から進められていてドッキングするのだ。一時間前に歩いたのは東側の工区で、いま見えているのは西側の工区に違いない。

 西へ向かうとさらに主稜線と林道との高低差がなくなり、ついに林道に降りてしまった。つまり、笠蓋山への登路は新たに西側から拓かれている林道によって遮断されていたのだ。林道を横断し再び登山道に入ると、うっそうと茂る林の急斜面を登る。やや広いところがあって、意外にも立ち木に「笠蓋山703m」の標識があった。それほど古くはない。山頂からほぼ磁北の方向、樹木の葉の間から小さく富士山が望める。

 登ってきた尾根道は途中ブッシュもあって迷う恐れがあったので、工事中の林道を歩くことにした。工事看板は「禰宜畑倉見線第3工区西伊豆町一色」とある。ところが伐採予定の立ち木にテープが巻かれていたのは、ほんの15分ほどで、あとは立っているのがやっとの急斜面をトラバースすることになってしまった。木に掴まりながら歩き、なんとか下方が開けた潅木帯に出て、尾根道への見当をつけて下ると森林管理道に出ることができた。地図で確かめると発電所のやや上流にいるらしかった。川の左岸に出て、飛び石を渡ると県道に出た。30分ほど遡って禰宜畑に到着した。


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