Workers' Alpine Club of Mishima

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八ヶ岳 阿弥陀岳南稜

このところ暖かい日が続いていたため、雪の状況はあまり良くありませんでしたが、前日の雨のおかげで空気も澄んでいて快適な山行でした。 しかも、最近は天候のめぐり合わせが悪く撤退や計画変更ばかりだっただけに、久しぶりの完登に大感激でした。

1日目:舟山十字路〜P1・P2のコル

青ナギ

舟山十字路のゲートからしばらく林道を歩いて、林道右にある沢を渡って尾根の鞍部に向かいます。 黄色い「保安林」の標識がある場所のトレースに沿って沢を渡ったのですが、左からしっかりしたトレースと合流しました。 もう少し先で沢を渡るのが正解だったようです。
見晴らしのない尾根を登り、気付かずに通過してしまいそうな立場岳のピークを越えるとパッと視界が開けて、間もなく青ナギに着きます。 権現岳、赤岳、そして正面には目指す阿弥陀岳。

P1

青ナギから無名峰までも木は多いですが、景色を楽しみながら登ることができます。 無名峰からP1を過ぎて本日の幕営地であるP1・P2のコルに下る途中、ゴオォォォッっという凄まじい音とともに、トレースを堺にして真横の雪庇が落ちていきました。 雪庇が落ちた場所はスパッと切れ落ちていて、絶壁の縁に立っている状態。暖かい日が続き、当日もシャツ1枚でも暑いくらい、しかも午後2時過ぎ。 何も考えずにトレース上を歩いていたのも問題だったのかもしれません。

幕営地

設営したテントに入ったものの、あ、暑い。男三人、暑いテントの中で悶々と過ごすのは何なので、スコップで足場を作って、阿弥陀岳を眺めながら外で一杯ということにしました。 夕方、すばらしい夕焼けを惜しみながらも、少し風もでてきたのでテントに入って宴会を続けました。

2日目:P1・P2のコル〜阿弥陀岳頂上〜舟山十字路

本日も快晴。出発準備をしていた我々の前を通り過ぎていった5〜6名のパーティーの次に出発しました。 P2を通過して、本日のメインイベントP3に取り付くため左側に少し降りると、先ほどのパーティーに追い付きました。 こちらのほうが人数も少ないので先に行かせてもらい、雪も安定しているのでそのまま登ります。 一部氷化している部分もありましたが、「アイスクライミングの要領で!」とリーダーのアドバイスを受けて難なくクリアすることができました。

P4

P3を登りきって振り返ると、よりいっそう迫力を増した赤岳や権現岳が、そして遠くには富士山、南・中央アルプスが見渡せました。 P4は、少ない雪にアイゼンとピッケルを効かせ、岩にしがみつきながら左側を巻いていきます。

最後の雪壁

頂上直下の雪壁もそれほど傾斜はきつくなく、アイゼン・ピッケルもよく効きました。 真っ青な空の下、真っ白な雪にピッケルを刺しながら登るのは爽快です。 ただ、頂上に近くなるにつれて雪がシャーベット状になっていきます。まだ7時なのに・・・。 もっと遅い時間だったら登り難かったかもしれません。

頂上

登頂を祝して握手、記念撮影をしてから御小屋尾根に向けて下山を開始します。尾根の取り付きまでの稜線は狭く緊張しました。 尾根をしばらく降ると樹林帯となり、そこからひたすら舟山十字路に向かって歩き続けます。 最後は林道らしきところから、トレースと目印のテープに導かれて杉(?)林をショートカットして舟山十字路の数百メートル手間にでます。 温泉で汗を流して、蕎麦で腹ごしらえをしてから帰路に着きました。

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